第二新卒の転職は有利?不利?未経験・第二新卒の転職のコツとは

転職

「第二新卒」という言葉は聞くけど、定義がよくわからない人は多いのではないでしょうか。

この記事では、近年増えている第二新卒の転職のコツを解説します。

第二新卒とは?

第二新卒に明確な定義はありませんが、一般的には就職後3年以内の就労経験の浅い若者を指します。

基本的なビジネススキルはあるけれど、即戦力になるほどの経験は積んでいない、新卒採用と中途採用の中間くらいの人材を意味します。

最終学歴が高卒では21歳程度、大卒では25歳程度までの人が該当します。

第二新卒は転職に有利?不利?

厚生労働省が発表している統計によると、大卒新卒者の約3割が3年以内に離職しているということで、転職市場において第二新卒は全く珍しくありません。

人材不足が叫ばれる現在、第二新卒の獲得は企業の重要課題となっています。

第二新卒はビジネス経験があるため新卒採用よりも教育コストが低く、一方でベテランの中途採用よりも年収が低く、育成・人件費用を抑えたい企業にとっては貴重な人材です。

しかし、第二新卒は転職に不利という噂も聞いたことがあるかもしれません。

主に原因として考えられるのは

  • 短期離職の懸念
  • 業務経験の少なさ

の2点です。

短期離職の懸念

入社後3年以内の転職は短期離職と見なされることが多く、採用企業が「うちに入社してもまた短期で辞めてしまうのではないか」と懸念することがあります。企業は社員に長く働いてほしいと考えており、長く働いてくれそうな人を選んで採用します。

特に、入社後1年以内の転職では短期離職の懸念が強いと思われます

転職理由が曖昧であったり他責的であれば、忍耐力がない、責任感がないと判断されてしまいます。

業務経験の少なさ

企業が中途採用人材に求めるのは、即戦力になることです。

「ベテラン社員が辞めてしまったので、同じく経験豊富なベテランが欲しい」「新規事業が始まったため、専門人材が欲しい」

中途採用の背景にはこういった事情もあり、応募資格に「金融業界に5年以上勤めている方」「中途採用経験が7年以上ある方」といった経験年数を設けている求人もあります。

第二新卒は経験年数が浅い分、実力があっても伝わりにくいことがあります。

一方で、第二新卒が有利という噂もあります。こちらは

  • 新卒よりもビジネススキルが高い
  • 未経験の職種にチャレンジしやすい

が理由と思われます。

新卒よりもビジネススキルが高い

第二新卒は一度会社で働いた経験があるので、新卒と比べて基本的なビジネススキルはあると見なされます。

企業は第二新卒を採用することで、学校を卒業したての新卒を育成する時間と費用を浮かせることができます。名刺交換やメール作成、報連相などはできて当然と思われる場合が多いです。

未経験の職種にチャレンジしやすい

業務経験が浅いため、新しい仕事にチャレンジしやすいのが第二新卒です。

例えば営業歴20年の40代の方が、転職で新しく未経験の経理をやりたいと思ってもなかなか採用してもらえません。せっかく20年の営業経験があるのだから、営業職として活かしてほしい、と思われてしまうためです。

そのため、かえって業務経験が浅いと「適性があるかやらせてみよう」と、未経験の職種で採用してもらいやすいのです。

以上、不利なケースと有利なケースがありました。

経験不足や短期離職を懸念されて採用されないこともありますが、新しい職種にチャレンジしたいなら第二新卒での転職がぴったり、と言えるでしょう。

第二新卒の志望動機 ポイント

第二新卒での転職活動は、先ほど挙げた

  • 短期離職の懸念
  • 業務経験の少なさ

この2つを克服するのが重要です。

書類選考でも面接でも共通の課題となります。

短期離職の懸念

前の会社を短期で辞めた理由と、志望企業では長く勤められることをアピールできるようにしましょう。

その際に注意すべきなのが、前職を悪く言ったり、ネガティブな理由にならないようにすることです。

(例)「前職はノルマが厳しかった」→「ノルマだけにこだわらず、本当にお客様のためになる提案がしたいです。お客様ファーストを徹底している御社では、やりがいを持って働けると感じました。

(例)「事務の仕事が向いていなかった」→「単純作業よりも、思考力を活かした業務に適性があることに気づきました。御社の課題解決コンサル営業で、強みを発揮したいです。

このように、言い方を変えることで全く印象が異なります。

前職と志望企業との違いを挙げて、だから長く働くことができる、と繋げるとスムーズです。現状よりも未来に目を向けて、ポジティブな理由になるよう考えてみましょう。

業務経験の少なさ

同じ職種に転職するにしても、異業界や新職種に転職するにしても、業務経験の少なさを指摘される可能性があります。

いずれにせよ、短期間ではあるものの前職での経験をアピールしたいです。転職先で求められる経験やスキルに寄せた伝え方ができると良いです。

(例)営業から営業「前職で、購入意欲のないお客様に話を聞いていただく方法を身に付けました。具体的には…。商品は違えど、スキルを活かして御社の商品を広めたいです。」→前職の経験がそのまま活かせる

(例)営業から営業「前職で、新人売上げトップ3に入賞しました。そのためにやったことは…。御社でもこちらの行動を継続し、社長賞の獲得を目指します。」→前職の成績が評価される

(例)事務からコンサル「事務の仕事で自社データを扱う機会があり、独自に分析をして経営戦略を考え、コンサル部署に提案してみました。内容が評価され、その後 分析やレポート作成といった仕事をもらっています。」→未経験職種だが社内でチャレンジしている

このように、前職で身に付けたスキルや評価、前向きな行動などをアピールすることで、入社後に活躍できるイメージを持ってもらいましょう。

まとめ

第二新卒での転職は、経験が浅い点では不利に見えますが、ポイントを抑えることで解決できます。

新卒では入れなかった憧れの企業にリベンジしたり、全く新しい業務に挑戦したりと、可能性は無限大です。

しっかりと志望動機を考えて、自信をもって転職活動に励んでください。

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